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2023/09/24
「ステイホーム応援第九弾」中河吉由樹さんのMy partnerʼs holiday 相棒たちの休日~表具師の道具~ 二十九回目 ドウサ刷毛
まなびおおさか「ステイホーム応援第九弾」
京都府在住 中河吉由樹さんの
「My partnerʼs holiday 相棒たちの休日~表具師の道具~」
第二十九回目はドウサ刷毛の第九回目です。
絵を描く場合に使用するドウサ引き用です。こち らは山羊です
今回はドウサ刷毛をご紹介いたしました。
いかがだったでしょうか?
こうして見てみると、本当にたくさんのパートナーに支えてもらってきたんだなあと
感慨深いもの があります。 刷毛編もいよいよ終盤です。
次回もよろしくお願いいたします。
今回も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。
My partnerʼs holiday 相棒たちの休日~表具師の道具~
⑨ドウサ刷毛
京都市在住 中河吉由樹
今回は金銀細工、つまり金箔押しや砂子振りなどに使用する
刷毛をご紹介したいと思います。
金箔押し、砂子振りともに基本的な使い方は同じです。
工程としては、支持体となる和紙などに膠と明礬を
配合した混合液(これをドウサと言います) を
数回に分けて塗布、乾燥を繰り返します。
そして、膠液でドウサを溶かしながら、
箔を押す(貼 り付ける)なり、砂子を蒔くなどします。
そして、乾燥させたら、
止め引きといって、膠液または ドウサを塗布し、
乾燥させて完成です。
文章にするとすごく簡潔になってしまいますが、
実際には天候や和紙の漉き具合など
様々な要因 により仕上がりが左右されますので、
表具の世界では難易度が高い作業と言えそうです。
それによ り、使用する刷毛には
極めて高いクオリティとパフォーマンスを求めてしまい、
一つ一つ要望を お伝えして作っていただいております。
また常に強い酸性に晒されるため、
使用した後はしっかりと洗ってあげないと毛がダメになって しまいます。
糊刷毛とは違い、消耗の度合いが 格段に高いです。
なので、思い入れも一入で す。