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2022/09/28
まなびおおさか「ステイホーム応援第九弾」京都府在住中河吉由樹さんの「My partnerʼs holiday 相棒たちの休日~表具師の道具~」開始♪第一回は扱き刷毛です。
まなびおおさか「ステイホーム応援第九弾」新企画
京都府在住中河吉由樹さんの「My partnerʼs holiday 相棒たちの休日~表具師の道具~」を開始します。
私たちが、まだまだ知らない表具師さんの道具のご紹介を、毎週水曜日に発信致します。
第一回は扱き刷毛です。お楽しみください。
My partnerʼs holiday
相棒たちの休日~表具師の道具~ 京都市在住会員 中河吉由樹
①扱き刷毛(しごきばけ)
表具の仕事を始めて、約30年の歳月が流れました。
これまでお世話になり、そしてまだまだこ れからもお世話になる相棒たちの
ひと時の休日をご紹介させていただきたいと思います。
今回は「扱き刷毛」です。
「裏打ち」という作業はご存じでしょうか?
これは本紙(墨蹟や絵画などで、素材は紙や布)、 裂地(西陣織など)を
裏から補強や調合のために、主に楮紙を張り付ける作業です。
調合という のは、「調子を合わせる」という意味で、
例えば掛け軸だと、湿気で伸びる和紙と、同じく湿気 で縮む裂地という異なる性質のものを一体化して
一つの掛け物として仕立てるにはこの異質なも の同士の「調合」が必要で、
そのような意味でも大切な作業になります。
布の本紙や裂地を「裏打ち」する場合は、楮紙に付ける糊は濃い目を使用します。
一般的にはマ ヨネーズくらいの固さと言われています。
その糊を均一に楮紙に塗布するのに使用するのが「扱き 刷毛」です。
写真の幅は6寸(約18㎝)で、山羊の毛を使用した 扱き刷毛です。
「扱き刷毛」と言えば、山羊の毛がメジャーで す。
ちょっと難点は、毛が抜けたときに、白い紙に 白い毛だと見つけにくいことです。